tanojinの日記

昔は毎日書いていました。今後は不定期更新です。アフィリエイトをするつもりはありません。

のんさんを一目見た話

(注意)いつも以上にまとまりがない文章になりました。

現在広島にて「2018 広島ファッションウィーク」が開催されている。その中の「Fashion Walk」にのんさんが参加された。友達を無理やり連れて、自分も見に行った。

www.chushinren.jp

のん(能年玲奈)さん…自分にとっては「アキちゃん」だ。あまちゃんで一躍時の人となり、その後事務所とのトラブルで芸名を変更、そして広島ではおなじみの「この世界の片隅に」で声優として出演。もしかしたら、広島では「すずさん」の方が馴染み深いかもしれない。そのため、彼女のことを何と呼べばいいか迷っている。

今は「のん」だ。でも本当は「能年玲奈」。しかし、自分にとっては「アキちゃん」。だけど、広島にとっては「すずさん」。今回は「のんさん」と呼ぶことにしたが、これも"さん"付けの方が記事で書く時は相応しいと思ったからであり、他の芸能人と同じように「のん」と呼び捨てをすることもある。「のんちゃん」はないかな。年上だし。

 

そんな「のんさん」が広島に来た。本物を見るのはこれが初めてだ。昔テレビでマツコ・デラックスと共演した際に、長時間沈黙し続けたということで話題になったのを覚えている。芸能人にはあるまじき行為…なのかもしれないが、逆に彼女らしいのかもなと思っていた。また、「あまちゃんモリーズ」には久慈のお祭りに参加した彼女の写真がある。手を振る柔らかな表情がまた彼女らしい。

「彼女らしい」というか、何を目指しているのかよく分からないのだ。芸能人としてバリバリやっていく風には見えず、ただその場を楽しもうとしているように見えた。もちろん、良い意味で。

しかし、あまちゃんの2年前、2011年のディズニー春CMに出演していたという話も聞いて、さらによく分からなくなった。本気で有名人になろうとしてたんじゃん、という感じで。(まあ、そうでもしなければ朝ドラ女優にはなれないだろうが…)ちなみに、そのCMに有村架純も出演している。

結局、掴みどころがない人だという印象になった。その後トラブルが起こり、「すずさん」を演じた。おそらく彼女にしか出来ない役だったのではないだろうか。全体的にふわふわしてて、親しみやすい所とか。そして広島にとってかけがえのない人になった。

 

そして本日、ついにこの目で見る機会が訪れた。

「Fashion Walk」は本通を舞台に様々な人がおしゃれをしてレッドカーペット上を歩くイベントだ。ダウン症の人達、地元の企業、ダンスサークル…様々な人が参加している。一般参加の方もいる。その中のスペシャルゲストが柏木由紀さんと「のんさん」だ。サプライズゲストにモデルのすみれさんも登場した。

ゲストは目玉なので、開始後45分くらい経ってから登場した。すみれさんの後が「のんさん」。自分は会場のちょうど真ん中くらいにいたので、「のんさんの登場です!」と聞いて少し待つことになった。

その間、少し不安があった。本物を見たらいけないのではないか。がっかりしないか。いや、それはないだろう。そもそも、本物が目の前を通る時どうすればいいんだろう。写真撮影は禁止されているからできないとしても、手を振ればいいのだろうか…それとも…

 

そんなことを思っているうちに、彼女が来た。

 

彼女はずっと手を振っていた。あの笑顔で。その場にいるみんなに対して。

結局自分は「アキちゃん!」と呼んでしまった。恥ずかしい。バカみたいだ。何を言ってるんだろう。

彼女が自分の方を向くことは無い。広島の人のためにずっと手を振っている。それまで出演していた誰とも違う。その姿は「プロちゃん」だった。

「アキちゃん」はドラマの中で「プロちゃんにはなれねえし、なりたくねえ」と言った。変わりたくない部分を持ち続けたいという思いから出た言葉だ。それは「アキちゃん」だったらそうだったのかもしれない。でも、今の彼女は「のん」だ。彼女はプロだった。(追記①。もちろん悪い意味ではない。他人のために何ができるか考えることができるプロ…とでも言えばいいのか。その意味では「アキちゃん」も立派なプロだ)思っていたよりもずっとずっとすごい人だった。

それが彼女を一目見た感想だ。

 

追記②

「プロちゃん」と書いてしまったので、そのことについてしばらく考えていた。

まず、あまちゃんの話。世間的に見れば、「この道〇年やってます」という人こそプロであるという見方があるため、海女→潜水士→アイドル→女優…とコロコロ変わるアキちゃんはプロではないだろう。だからこそ彼女は「あまちゃん」宣言をする。

一方、自分が見た「のんさん」はプロだった。一般参加やダンスサークルの人たちは自分のことで一杯という印象を受けた。それが良いので別に構わないが。しかし、「のんさん」は広島の人に向けて手を振り続けた。自分の事で一杯になるのではなく、他人のために動こうとする。そうすることがプロなのかは分からない。プロの基準なんてそもそもあるのかと思ってしまう。でも、自分を含めた広島の人が望んだ彼女は、正に手を振り続けるあの姿だろう。(俺は違うという人がいたら申し訳ない)

ただ、彼女はもともと他人のために動こうとする人間なのかもしれない。マツコとの共演でも好きなことを言うのではなく、周りのことを考えた結果、何を言えばいいのか悩んで沈黙したのかもしれない。もしそうなら、全然変わらないことになる。

 

ここまで妄想等を書き連ねて、ようやく分かった。一人の人間としてプロなんだ。役者としてプロ、声優としてプロ、アーティストとしてプロ…という事以前に、彼女自身がプロなんだ。だからこそ手を振る姿だけ見て「すごい」と思えたのだろう。